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断を下す

ひとすじの道をひとすじに、

ひたすら歩むということは、

これもまたなかなか容易ではないけれど、

東と西に道がわかれて、

それがまた北と南にわかれて、

わかれにわかれた道を

さぐりさぐり歩むということは、

これも全く容易ではない。

どうしようか、

どちらに進もうか、

あれこれとまどい、

思い悩んでも、

とまどい悩むだけでは

ただ立ちすくむだけ。



自分ひとりなら、

長い道ほど、

時に立ちすくむこともよかろうが、

たくさんの人があとにつづいて、

たくさんの人が

その道に

行き悩んでいるとしたら、

わかれた道を前にして、

容易ではないと

グチばかりこぼしてもいられまい。


進むもよし、

とどまるもよし。

要はまず断を下すことである。

みずから断を下すことである。

それが最善の道であるかどうかは、

神ならぬ身、

はかり知れないものがあるにしても、

断を下さないことが、

自他共に

好ましくないことだけは明らかである。


人生を歩む上において、

企業の経営の上において、

そして国家運営の上において、

それぞれに今一度、

断を下すことの尊さを

省(かえり)みてみたい。



松下幸之助『道を開く』より

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